本日の記事内容
今回は京都芝3200mで行われますG1:天皇賞(春)の事前分析について書いていきます。
- 天皇賞(春)の過去の人気傾向
- 天皇賞(春)の過去の展開傾向
- 天皇賞(春)の出走予定馬の個別分析
- まとめ
詳しく見ていく前に今回の天皇賞(春)の注目馬についてランキングに挙げておきます。
今回は天皇賞(春)の事前分析です。なんとこのレース2年連続で的中しております!昨年は◎キタサンブラックを本命にした三連単を、一昨年は穴馬☆カレンミロティックを拾って見事に三連複万馬券を的中できました。相性の良いレースだけに今年も!と気合いが入ります。
【人気馬の成績】(過去10年)
過去10年の人気馬の成績です。
- 1番人気:(1-0-1-8)
- 2番人気:(4-1-2-3)
- 3番人気:(1-4-1-4)
- 4番人気:(1-3-0-6)
- 5番人気:(0-0-2-8)
5番人気以内の勝ち馬は7頭出ています。また連対馬は20頭中15頭。更に複勝圏内は30頭中21頭となっています。
意外と1番人気の成績が悪いですね。さすがに昨年はキタサンブラックが1番人気で勝利していますが、それまではゴールドアクター、ゴールドシップ、キズナ、オルフェーブルが1番人気で飛んでいます。
【展開面】(個人的所感も入ります)
やはりキタサンブラックがいるのといないのとでは変わってくるような気がします。昨年はヤマカツライデンが1000m58秒そこそこの速いペースで逃げる展開。それを離れた番手で上手く利用しました。一昨年はキタサンブラックが逃げて途中の淀みを作らない展開。どちらも武豊騎手の作戦とそれに応えることのできたキタサンブラックの能力でこの馬の得意な展開になりました。
ではそれ以前はどうだったかというと、3年前はゴールドシップ横山典騎手の捲りで完全なスタミナ勝負。フェイムゲームが2着に来ていることからもそれが分かります。4年前は3コーナー下り坂からペースが上がる展開でここで外を回らされたキズナとゴールドシップが飛びました。このフェノーメノが勝った年が比較的オーソドックスなのかなと思っています。
ということで今年はキタサンブラックのような強い馬で自らレースを作れるような馬はいませんし、ゴールドシップのような強力な捲りスタミナ勝負に持っていける馬もいないことから、4年前のオーソドックスな下り坂からペースが上がる勝負になりそうな予感がします。そうなると枠順は勿論ですが、後方から外を回さなければいけなくなる馬は厳しくなるのでないかと現時点では予想します。
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天皇賞(春)出走予定馬の個別分析
それでは上記を踏まえて想定人気順に各馬の見解を書いていきます。
シュヴァルグラン(ボウマン)
ジャパンカップを制したボウマン騎手とのコンビ復活です。一昨年3着、昨年2着ですので、ここを取りに来た本気度は鞍上を見ても高そうです。そう考えると前走の大阪杯出走は完全なる叩き台で二桁着順は全く気にしなくていいでしょう。結果的には阪神大賞典がタフな競馬だったのでダメージの少ない大阪杯を選択して良かったのではないでしょうか。
馬の方はここ1年で先行する競馬を覚えてきました。なので、しっかりポジションを取って脚を溜めることができれば、このメンバーでは能力が抜けている存在です。1番人気の不調と外枠を引いたときにボウマン騎手がどのような競馬をするかが心配(フェイムゲームの天皇賞(春)での大外ブン回しが頭から離れません)なだけで、内~中枠を引ければ上手く立ち回れると思います。
レインボーライン(岩田)
先週絶好調の岩田騎手ですからこちらも注意は必要です。阪神大賞典は底力が必要とされるレースでした。元々この馬はバテ差し得意と見ていた馬でタフな馬場、タフな展開で好走します。この馬の良さが出たレースでした。
で、天皇賞(春)はというとタイプ的にはあまり向いているとは言えません。どうしても後方からの競馬になってしまう馬ですし、外を回さなければいけないとなると厳しいと思います。岩田騎手のイン突きが嵌まるか、前がバテる展開となるか、大雨が降ってタフな馬場になるか、いづれにしても他力本願な感じがします。
ガンコ(藤岡佑)
藤岡佑騎手もクリンチャーには捨てられましたが、いい馬が回ってきていますね。ここのところいい騎乗が出来ている証拠だと思います。
馬はダートを主戦場にしていましたが、障害練習を経て芝の長距離路線で結果を出しはじめています。すんなり先行できるところが魅力で、しぶとい競馬になれば強さを発揮すると思います。日経新春杯を見ても末脚のスピードを問われるとパフォーマプロミス辺りにも見劣っているので、あまりスピード勝負は歓迎しないですね。
クリンチャー(三浦)
武豊騎手がまさかの騎乗停止で三浦騎手に乗り替わりに(しかし武豊騎手と藤田菜七子騎手という人気騎手を騎乗停止に追い込むサイモンゼーレという馬はなかなかの癖馬ですね)。阪神大賞典でも外へ外へ行こうとする馬を武豊騎手騎手が必死になだめての印象が残っています。タフな流れになって、且つこんな感じで3着に粘っているのはこの馬の力だとは思いますが、京都は折り合って末脚を発揮できてこそのコースなので半信半疑です。泥んこ馬場の菊花賞、タフな馬場になった京都記念が好走舞台であることを考えると高速京都では…。
サトノクロニクル(川田)
阪神大賞典では持ち前のしぶとさを生かしての2着でした。レインボーラインに前をカットされ立て直しの必要があったため、差がついてしまいましたが、もっと競れた可能性はあります。先行できる脚質も魅力ですので、今回も狙ってみたい1頭です。ただあとは京都の軽い馬場がどうか。下り坂で勢いをつけて回ってこれれば良いが、立ち回り、機動力には欠ける馬なのでその点は心配材料。
アルバート(ルメール)
現役屈指のスタミナ馬。昔はダイヤモンドSなどで長距離走った後半でも速い上がりが使えていましたが、ここ最近はスタミナに特化してきた印象です。後方に控える競馬が増えてきましたし、よほどのスタミナ勝負にならない限り厳しいのではないかというのが現時点での見立てです。
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まとめ
こう見ていくとどうしてもシュヴァルグラン1強にしか思えません。他の馬たちは弱点だったり、京都に合わないポイントが見えてきてしまいます。
ここに挙げた馬以外では、末脚に特徴があって先行もできるトーセンバジル、極端な末脚勝負にならなければ立ち回りはできそうなチェスナットコート、もう10歳だが先行して記憶に残っているカレンミロティック、中距離的な競馬になればミッキーロケットとこの辺りまででしょうか。
いずれにしても枠順と馬場状態で最終判断とします。
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